2020.03.02

着ぐるみの製作について 製作を始めてから エアータイプ

日常ブログ

こんにちは。

コロナコロナと毎日大変な時期。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

わたくしはマスクなしで毎日過ごしておりますが、通勤中に見かける人たちの約8割はしっかりとマスクをされておられますね。

店頭からマスクが消えてはや1カ月。

どこで調達されているのか不思議なんですが、どこか売ってるとこ知りませんか?

 

 

弊社では着ぐるみを製作するのに素材の細かい粉塵や、細かい繊維のきれっぱしが宙をフワフワ漂うので、製作チームには必需品。

どうしても調達する必要があるんですが、どこにも売ってなくて困ってます。

本来コロナもインフルエンザも予防のためにマスクはあまり効果的ではないらしいんですがね。

風邪症状のある人が周りに拡散しないためにマスクを、ということでするのであればいいんですけど。

 

なんてことを愚痴ってても仕方がないので、製作について前回からの追記2

 

 

前回は製作図面の作成終了までの流れ。

今日はそこから「エアータイプきぐるみ」の製作について。

 

まずは承認を受けた製作三面図を基に、1/2のミニチュアを発泡スチロールで作成します。

そのミニチュアから型紙をおこします。

立体のミニチュアから平面の型紙へ落とし込むので、色々と手間やコツがあります。

 

その型紙を生地に転写し、裁断していきます。

弊社のエアータイプは基本的にボア生地とセシーナレザー生地の2重構造で製作しています。

同じ型紙から同じ形の生地を2種類裁断することになります。

 

使用する生地の特性により少し形状を整える必要もありますが、1体につき数十枚のパーツごとに裁断された生地が必要になります。

 

裁断もまずは大まかに裁ちばさみでカットし、そこからロックミシンで縫いしろを考えながら成型します。

 

それが終わるとパーツの順番ごとに縫製作業。

上下左右、生地の場所を間違えることなく、順番通りに縫製していきます。

 

胴体内部に着用者との固定のため、肩ベルトを配置。

併せて送風機の設置部分をあけます。

頭部は視界部分を確保します。

透過性のあるメッシュ生地に透明の素材を合わせて、向こう側が透けて見え、かつ空気が漏れないように製作する必要があります。

足底は足サイズの汎用性を考慮し、クロックスタイプのサンダルを設置することが多いです。

※着用者が決まっている場合は、そのサイズに合わせて製作することも可能です。

腕は着用者の腕で動かす場合と、操作棒を使用する場合で仕様が変わります。

操作棒を使用する場合は、腕の形状に合わせ操作棒を成形し、内部に差し込む仕様になります。

 

頭部、胴体部、脚、腕、足底等に分けて縫製、製作された各パーツをつないでいきます。

基本は頭部と胴体部のつなぎ目が、着用者の出入り部分になるので、ファスナーを設置します。

※形状等によっては別の仕様になる場合も往々にしてありますが。

脚と足底のつなぎ目はメンテナンスや日頃の汚れ防止のため、足底を切り離すことができるようにファスナーを設置します。

 

全てのパーツをつなぎ合わせたら、空気を入れて膨らませ、形状や着用等に問題がないか確認します。

問題がなければ外部のパーツ(カバンや帽子、タスキ等)の製作。

 

外部パーツは本体の形状に合うのはもちろんですが、それに併せて動きに支障が出にくいように製作します。

あとパーツの取り付けに必要なマジックテープやスナップボタンを本体に配置。

 

全て完了し最終の点検。

 

空気漏れはないか?

着用し膨らませた上で形状に問題がないか?

内部構造に支障は?

着用時の動きは?

外付けパーツの影響は?

等々チェックし問題がないと判断し、製作完了となります。

 

特にエアータイプの着ぐるみは空気を入れてみないと、形状はもちろん内部の状況もわからないので、大丈夫だとわかっていても膨らませて点検するまで安心できません。

エアータイプを製作しだした初めのころは、膨らませてみると生地の縫製部にシワが入ったり、形状が思たように出なかったりしたこともあったりました。

※まあ現在ではそんなことはほぼ起こりませんが。

 

エアータイプの着ぐるみは、クライアント様に形状を確認して頂く機会がほぼありません。

最初の製作三面図の作成時にすべてを決めてしまう必要があるのはこのためです。

 

途中経過を報告しようにも、裁断された生地を写真に撮って報告する程度のことしかできず、形状や内部の状態も確認して頂くことができない状態なんです。

生地を裁断した状態、縫製中の経過でもいいので報告を、とおっしゃるクライアント様も稀におられますが、ほとんどは全てのパーツをつなぎ空気を入れた状態での報告となります。

まあそこまでいってたら全体の8割程度進んでいるので、製作図面通りにできているのであれば、修正等のご要望についてはお断りせざるを得ないことになります。

※製作図面通りにできていない場合は、当然修正します!しかしそんなことは今まで1度もないですね。

 

空気を入れた状態で大まかな確認をして頂き、パーツ等をすべて配置した完成の状態で最終確認をして頂き、図面と照らし合わせ問題がないと判断し納品となります。

 

近隣であれば着用手順や注意事項のお伝えもありますので、弊社のスタッフが納品にお伺いします。

遠方の場合は、エアータイプは梱包サイズが小さくて済む利点もあり、ヤマト便や佐川急便等の路線便で発送納品となります。

おおよそ5,000円から高くとも10,000円程度で全国に納品することができます。

路線便で納品の場合は、着荷後すぐに内容を確認して頂き、同梱の着用手順をご参照の上で着てみて、仕様上に問題がないことを確認して頂きます。

 

 

 

といった感じです。

だいたい上記のようになることが多いですね。

受注時に納品まで時間がない場合は、報告を端折ったり(クライアント様のご了承を頂いた上でですけどね)することもありますので、進め方が違うこともあります。

 

まずはエアータイプ着ぐるみでした。

次回は通常の着ぐるみ(発泡スチロールVer.)となります。

次回をお楽しみに!!

 

 

 

さあこれより昼食。

今日は財布を忘れてきたので、小銭入れの小銭で食えるもの(カップラーメン確定)で済ませます。

 

ではまたそのうち~