2020.06.08

着ぐるみのキャラクター

日常ブログ

こんにちは。

 

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

私は相変わらず、することのない日々が過ぎて行っております。

3月以降ここまで休んでしまうと、いざ動かないといけない時に動けなくなってしまうのでないか、と不安になってきています。

もともと緩い身体がより一層、フワフワの食パンみたいになってきているおっさんよりお伝えいたします。

 

 

着ぐるみにするキャラクターについてのおはなし。

着ぐるみには大きく分けて、

① 発泡スチロールや硬質ウレタンをベースに成形する着ぐるみと、

② 生地を縫製し空気の膨らむ力で成形するエアー着ぐるみとがあります。

 

①について素材は上記記載以外にもFRPを使ったり、木製の着ぐるみもあります。

※木製の着ぐるみはこの20年の間で、数体だけですけどね、見たことあるのは。重たくて大変です。

 

製作するキャラクターの形状や雰囲気によってどちらの方法がいいかというと、大雑把に言って

①におすすめなのは

・頭身が3頭身以上の頭部の比率が小さめ

・直線や鋭角の部分が多い

・グリーティングでの動きが大きい、ダンスなどの動きを付ける場面が多い

・着用者の設定身長の幅が大きい

②におすすめなのが

・頭身が2~2.5頭身の設定で、頭部の比率が大きい

・円形や曲線が多いデザイン

・保管するスペースが狭い

・遠方への移動(車両移動や路線便での発送)がよくある

・着用者の負担を軽減したい

・同じものを複数体製作したい

といったところです。

 

着用者の資質にもよりますが、

着ぐるみ着用時に手をふったり、ダンスをしたりしたときに大きな動きを付けやすいのは①

カクカクとした鋭角や直線の表現が多い場合も①

※②は空気で膨らませるという特性上、直線や鋭角の表現が難しい(できないわけではありませんが、エアー着ぐるみの優位性が損なわれます)

150㎝~180㎝くらいの方が(見え方は大きく変わっちゃいますが)着用可能なのは①

 

ポケ〇ンやドラ〇もんみたいな頭でっかちのキャラクターを、そのままの頭身で製作したい場合は②

※動きづらさには問題がありますが

着用者の負担を軽減させたい場合は②

保管する際の大きさについて、②は空気で膨らませるので空気を抜いてしまうと、キャリーケースに1式収納できることが多く、運送便もヤマト運輸で全国発送できます。

 

正直キャラクターのイメージ通りに製作するだけなら、どちらの方法でも製作は可能です。

しかしキャラクターの特徴に合わせて、運用しやすく製作することを考慮しながら、製作方法を提案することが多いです。

製作したけど着て動けなかったり、保管や輸送に大きな手間がかかったり、通れない扉があったり、運用面とデザイン面のちょうどいいところを考えて提案する。

これが私の一番大事な仕事です。

 

 

てなところで今日はおしまい。

クーラーのきいた部屋でちまちまとブログを書く。

約10分のことですが仕事と私を繋ぐ大事な作業です。

 

ではまたそのうち~